2013年4月13日、都内で第八回 カーネル/VM探検隊が開催されたので、参加してきました。詳細はGoogle Siteの方を見てもらえば、発表内容や資料が見られます。 個人的に気になったところを書いていこうと思います。 @hiraku_wfs ftraceの解説と最近の動向 ftraceそのもの以上に、debugfsの使い方が興味深いものでした。debugfs(8)ではなく、Greg Kroah-Hartmanが実装した、kernelとuserspaceを橋渡しするためのインターフェースです。mkdirすることでトレース状態のスナップショットをとることが可能、という使われ方をしていました。 ライトニングトーク @boronology CD/DVDのエラー計測 「市販のプレスされたメディアでも結構エラーは出るもの」「むしろ一部の書き込みメディアの方がエラーレートが低いことがある」などなどいろいろと面白い話でした。qpxtoolはDebianパッケージもあるので、試してみたいところです。 @Talos208 フォントとカーネル Vmのあやしい関係 フォントレンダラーのバグをつくことで、OSを落とすことすら可能なフォントデータが作れる、という話でした。過去にFreeTypeでも脆弱性の報告がありましたから、まあそういうこともあるよね、という感じです。今でもlibpngあたりはよく脆弱性が報告されていますから、気を付けたいところです。 @yogata 超簡単!TELNETの話 TELNETの標準プロトコルでも暗号化をサポートしていますよ、という話がメインでした。実際に対応している実装としては、FreeBSDのtelnetがあるようです。Debianのnetkitベースなtelnetにそういう処理はなさそうでした。 驚愕だったのは、source routingをサポートしているというところです。sshの多段接続よりも驚きです。 残念ながら懇親会に参加することはできなかったので、懇親会内でのライトニングトークは聞けませんでしたが、あいかわらず濃いイベントでした。