ownCloudのDBマイグレーション失敗とリカバー

ふとしたことから、手元のsid環境を更新したのですが、その時にownCloudが5.0.25から7.0.2へと大きく変わってしまいました。ownCloudはアップブレード機能を持っている(web, occコマンド)のですが、それが途中でこけてしまったので、対処方法をblogに残しておきます。 5.0.25から7.0.2へ移行 自分はsid環境を、lxcコンテナの一つに持っています。その中でownCloudも運用しています。最初に導入したときのバージョンは5.0.25だったのですが、この記事を書いている辞典では7.0.2が最新です。5->6のメジャーアップグレードをはさめばうまくいったのかもしれませんが、自分のケースではデータベースの移行がうまくゆきませんでした。バックエンドにはSQLite3を使っています。 oc_lucene_statusでのエラー アップグレード時に発生したエラーログの一部を以下に示します。 oc_lucene_statusというテーブルの移行に失敗しています。このテーブルはLuceneによる全文検索用のものと思われますが、自分自身が全文検索を使ったことがこれまでなかったので、単純にテーブルの削除と再作成をすればよいだろうと推測し、まずはバックアップを取ったうえでdropしてみました。 単純にdropをしただけでは、当然テーブルがなくなるだけなので、やはりアップグレードに失敗します。その時のエラーは以下の通りです。 データベースのテーブルの定義はXMLで書かれています。ソースコードのapps/search_lucene/appinfo/database.xmlが該当するファイルです。これを見て適当に見よう見まねでテーブルを作ってみたところ、うまくゆきませんでした。 これはまずいと思い、バックアップしておいた方のデータベース上でのテーブル構造を参照してみました。 この結果を参考に、新しい方のデータベースで同じテーブルを作成し(表示されているSQLをそのまま実行する)、再度アップグレードを試みたところ成功しました。 無事アップグレードに成功し、今では普通に利用できています。