長らくヘッドマウントディスプレイ(HMD)が欲しかったのですが、たいていは640×480程度の解像度だったり、10万円以上したりして実際に買うまでには至りませんでした。
しかしSONYからHDMI入力可能で720pまで表示でき、価格は7万円を切るHMZ-T2という機種が出たので、ついに買ってしまいました。この機種の前にHMZ-T1という機種を出していたのですが、ヘッドフォンが備え付けという欠点をもっていだのですが、新機種ではミニジャックで自分の好きなヘッドフォンを利用できます。
使用感
今のところ、主にThinkPad Edge E130とつなげて使っています。HMZ-T2の電源を入れるとデフォルトでミラーディスプレイとして動作します。E130は1366×768なので微妙に720pを超えるサイズなのですが、中央部分がHMZ側に表示されます。
装着してみると、意外とディスプレイ部分が重いです。カタログによると約330gとのことで、これでも旧機種より若干かるくなっているそうです。重みでちょうど焦点が合うように設計されているようで、正面を向かない姿勢ではちょっとずれたりします。うまく調整すればまあ寝たまま見られなくもないのですが、そのあたりかなりセンシティブです。手を添えて固定するのはちょっとうれしくないので、そのあたりもう少し改善してほしいところです。
レンズの周りに差し込む遮光版があるのですが、自分は使っていません。おそらくしっかり遮光すると、没入感がより高まるだろうなとは思います。フェードアウトするような場面を見ていると本当に映画館で映像を見ているような感覚を受けます。
オーディオ出力デバイスが選べるようになったため、それに合わせたモード(インナーヘッドホン、オーバーヘッドヘッドホン)が用意されています。自分は付属のインナーヘッドホンしか使っていないので、違いについてはなんとも評価できません。
オーディオ出力もHDMI経由なのですが、Windows7で利用しているとアプリケーションの起動したときとHDMIポートに刺したときとのタイミングによっては、HDMIに音声がきちんとでない場合があるようです。そういう時は、HDMIに刺した状態でアプリケーションを起動し直せば治るようです。ニコ生を見るときにこの現象にあったので、かなり焦りました。
残念ながら3Dモードは未体験です。PS3のいくつかのソフトが対応しているとのことで、廉価版Call Of Duty Black Opsを買いましたが、他のゲームをやってばっかりでまだ試せていません。
ImpressのGAME Watchに検証記事がありますが、ゲームモードだと遅延が2フレーム程度あるそうです。対戦ゲームだとちょっと厳しいかもしれません。
ともかく、好きな態勢で寝ながら画面を見るという自分の希望が達成できたので、まあ満足しています。早くこの手のデバイスがフルHDになってほしいところです。